趣味は
写真コンテスト
出品

 
趣味の一つは写真コンテストに出品することです。一年かけて1000枚近く撮りますが、そのうち一枚だけをコンテストに出品するのです。コツは多くの人の撮らない写真を撮ることです。そうでないと競争には勝てません。
今はデジカメですからいいですが、フィルムの時代は大変でした。
現像してみないとどう修正したらよいのかわかりませんし、修正できたかどうかもまた現像してみないと分からないからです。
現像と言ってもフィルを現像するだけでなく、焼き付けもして目に見えるようにしなければなりませんから、お金も結構かかりました。

最初に、今年はどういう写真にするかのテーマを自分で見つけることから始めます。
今も言いましたが、多くの人が撮る写真では競争に負け、落選してしまいます。
例えば風景写真とか人物像などは多くの人がコンテストに出品しますから、私の腕では太刀打ちできません。

若いころからカメラに興味を持っていましたが、コンテストに出品することなど考えてもいませんでした。
しかし少し良い写真を撮りたいと思い、通信教育で2年間ほど勉強しました。
一か月ごとに添削、評価されて戻ってきますが、なかなか褒められることはなかったですね。
でも、少しづつ技術が上がり、自分でも基礎が出来てきたことが自覚できました。

それで、コンテストを意識して、徹夜で撮った写真があります。
本当は昼間の湖の写真を撮りたいと思い、旅行がてら家内と一緒にホテルに泊まりました。
ホテルの部屋は結構高い所で、湖畔でしたから、夜になって薄明りの状態で湖面がみえました。
その湖面には朽ちて放置されている養殖用の杭があり、風情を感じることが出来ました。
そこで考えたのです。
ここに月が出てきて反射したら面白い写真になるはずだと。
フイルムの時代ですから、一枚一枚大切に撮らなければなりません。
月の出を待ち、だんだん高くなってくるのを時間をかけて何枚も撮りました。一晩私はホテルのベランダから撮り続けたのです。

この作品をコンテストに出品したところ、なんと一発で入選してしまったのです。
しかも、入選の中からさらに選ばれ、佳作の賞までもらえたのです。

ここから、写真コンテストに出品することが病みつきになってしまいました。
何百枚、いや一千枚以上撮った中から一枚だけ出品し、あとは全部廃棄処分です。
これが通らなかったら全くの水の泡ですからスリルがあります。
毎年、知らせを待っています。入選か落選かの通知を待っているのです。ドキドキしながら待つのです。
入選の知らせが来ると嬉しいですね。
さらにその中から特に選ばれて優秀賞をもらったこともあります。

ただ、歳とともに腕が落ちてくることが自分でもわかります。
良い写真が撮れないのです。
今年も入選できましたが、この先、自信がなくなりつつあります。
どうしたものか嘆いていますと、家内が言いました。「そんなハイレベルのコンテストでなく、市の展示会くらいにしたらどう?」と。
でも、私はレベルを落としてまで出品する気はありません。
それならば、きっぱりコンテスト出品をやめますね。

次の趣味はパソコンです。


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