|
|
三回目の見合いでついに結婚することになりました。現在の家内です。デートの時は面白かったですね。二人とも今でも覚えています。 自伝ですから覚えていることしか書けませんが、二人とも今でも覚えていて、時々思い出して笑っています。 見合いの女性は私の居るところまで電車で来てくれました。 あちこち回った後、ウォッカをオレンジジュースで割った、通称レディーキラーとか女殺しといわれるカクテルを飲ませたのです。 ただのジュースだと思ってちょっと飲みすぎてしまったのです。美味しかったと言っています。 駅に帰えるタクシーの中でのことですが、運転席の後ろに透明な板が設けられていますが、ちょっとブレーキがかけられたら、彼女はその板にゴツンと頭をぶつけてしまったのです。 このことは二人ともこの歳になっても覚えています。 楽しかったし、ちょっと恥ずかしかったりでしたので。 すっり打ち解けてしまい、もうそこで結婚の約束をしてしまいました。 いま現在ここにいる家内です。 私が25歳の時でした。彼女はもう少し若いです。 私の家もある程度の家ですが、彼女の家もその地区では屈指の家でした。 親戚の仲人好きの方はよく知っていました。釣り合いの取れた人を選んでくれたのです。 仲人口と言って、褒めすぎのことを伝えられるのですが、言われたことは嘘ではありませんでした。 2〜3ヶ月交際した後、すぐに結婚することになったのです。 市内で一番有名な神社で式を上げましたが、玉串奉典の後、二人が内内に回れ右しなければいけないのに、外々に回れ右してしまいました。 披露宴は盛大に行われ、夜を徹して続けられました。 でも、二人はドロンと姿を消しました。 新婚旅行に出かけてしまったのです。 結婚届も、保証人集めも全部兄がやってくれました。 もう彼女ではなく、妻か家内と言わなければなりませんね。 妻は列車やバスにすぐ酔ってしまうものですから、酔い止めの薬を飲むことが多かったです。 おい、着いたよ、と声をかけて起こしますと、ここどこ?と言って、途中の景色など全く覚えていないことがしょっちゅうでした。 でも、見合い結婚などと言う意識は全くなかったですね。 家内は2、3話はあったそうですが、恋愛の経験はありませんでした。 私は、経験はありますが、その時にはその時の人のみを真剣に考えますから、家内からしてみても、私を認めることが出来たのだと思います。 私もこの人にのみ思いを傾けました。 小さな家でしたが、私の親は私の結婚生活のことを考え、すでに土地を買い、家を建てていてくれました。 会社にも遠くない場所に建ててくれていたのです。 ここで新婚生活が始まることになりました。 次は好きな道を行く人生を中心に、結婚生活についてお話をしましょう。 |
|
|