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小学校の時はクラスの人数も少なかったのですが、たいていのことはできましたので成績は良い方でした。でも頑張りましたが結果は二番となり、親から「あの子に負けるな」と言われた時の悔しさは今でも忘れられない思い出です。 悔しい思い 私は小さいときから、ずっと、わがままと言うか遠慮をしないと言うか、好きなことを好きなようにやってきたと思います。小学校の時、まだ高学年にはなっていなかったと思いますが、その頃のことです。 その頃から算数は好きでしたので、大抵は100点をとることができました。 でも例えば国語などはどうも苦手ですが頑張ったつもりです。漢字の書き取りもいやでしたね。 苦手ではありましたが、たいていの子供以上には出来たつもりです。 通知表、通信簿といっていましたか。これは恐怖の的でした。何が怖いといってもこれほど怖いものはありません。 そうは言っても隠したりすることはありません。悪ガキでも、曲がったことはしませんから、正直に家に持って帰ります。 当時は３，２，１の評価だったと思います。優良可です。 でも親たちはそれだけではない何か別の情報源を持っていたらしく、通知表を見なくても成績順をすでに知っていたのです。 私は2番でした。 それは普段手を上げて答えたり、本を読み上げたりすることを繰り返していれば、どっちがよく出来るか自ずと分かってきます。私自身はそういう見地から2番を覚悟していました。 それはそれで仕方のないことです。 それなのに、親たちの言う事は、 「一番になれ！あの子に負けるな！」 でした。 普段でも負けたくないと心で思って子供なりに努力しているところに、さらに言われたことを本当に悔しく思いました。 自分が怠けていてそうなったのなら言われても仕方ありませんが、自分なりに頑張ってきたつもりです。 それなのに、「あの子に負けるな」、と言われたのは辛かったです。 俺が大人になったら、そういう言い方はしないぞと、心に誓ったものです。 現実に私の子供の教育において、そういう言い方はしていないつもりです。 自分なりに精一杯努力したかどうかです。それでだめな所はあきらめるより仕方ないのです。 身をもって体験したその悔しさは、忘れられない思い出でもありますが、大人になってからの私の考え方の基本ともなり、教育方針ともなってきました。 |